LEDはちらつきますか?

LEDに対して脈動の少ない直流電流を供給することで、光の脈動を小さく抑えているので、ちらつきを感じることは
ありません。
LEDはその発光原理から一方向に流れる電流が必要なため、交流電源を整流した電流をLEDに供給します。
図1に電源波形と明るさ変化の関係を示します。
図の下段に示した帯状の表記は明るさの時間的な変化を模式的に表したもので、印刷の薄いところが明るく点灯、濃いところは暗い状態を表しています。
図1には最も単純な回路を使って交流を整流する場合の電源波形の例を示しています。
人がちらつき(フリッカー)を感じる条件には、大きく分けて二つの要素があります。
ひとつの要素は光の脈動周波数です。
ここで言う「脈動」とは、明るさの時間的な変動のことを言います。
ちらつきと周波数の関係は、多くの研究によって明らかになっており、繰り返し周波数が60~70Hzを超えるとちらつきを感じなくなることが知られています。
図1の波形の場合、商用電源の交流50Hzを整流すると整流後の脈動周波数は100Hzとなるため、通常はちらつきを感じることはありません。
もうひとつの要素は光の脈動の大きさです。
光の脈動が極端に大きく、周期的に点滅するような状態では、特に動く物体を観察する際に、動きに伴う複数の残像が生じたり、物の回転を見誤らせるような残像が発生することがあります。このような現象はストロボスコープ現象と呼ばれており、これをちらつきと感じる場合があります。
LEDを光源に使った照明器具では、光源の応答速度が極めて速いため、電源回路の設計が不適切であると、電源周波数に基づく光の脈動が大きくなることがあります。
このような器具を用いた照明下では、視野の中に動くものがない場合はちらつきを感じなくても、動くものがある場合は残像が見えるなどのストロボスコープ効果により、ちらつきを感じることがあります。
東芝ライテック社製品においては、LEDに対して脈動の少ない直流電流を供給することで、光の脈動を十分に小さく抑えているので(図2)、ちらつきを感じることはありません。

LEDはちらつきますか?